よりよいコミュニティ援助をめざして
コミュニティ心理学会第11回大会を終えて
2008年(平成20年)6月14日(土)と6月15日(日)の両日に渡り、日本コミュニティ心理学会第11回大会を無事に終了することができました。愛知県での開催は8年ぶりになりました。この時期は日本特有の梅雨期であり、天候も心配されたのですが、2日間とも幸いなことに晴天に恵まれ、準備委員一同は安堵したところです。
今回は、昨年6月30日、7月1日の両日に九州大学西新キャンパスで記念すべき第10回大会を受けての大会であり、会員の皆さん方の参加数がどのようになるか懸念されたのですが、総計151名の熱心な参加を得て、ひとまずホッとしているところです。今回の大会会場・愛知学院大学日進キャンパスはキャンパス内でも一番東側の14号館というところであり、正門から約800メートルも奥まったところであり、参加者には何かとご不便を与えたのではないかと危惧いたしております。
それにも関わりませず、参加者の熱心な討議や交流がなされて、口頭発表14件、ポスター発表28件、大会企画シンポジウムI,II、学会国際交流委員会企画講演・学会倫理委員会企画講演、院生の集い、懇親会、総会など恒例の行事が滞りなく行われました。これもひとえに理事の皆さんを始め、学会事務局関係者ならびに大会事務局・心理学科関係者、学会本部・大学当局・大幸財団からの経済的な支援、院生諸兄姉の積極的な支援などによって無事に終了したことを感謝いたしたいと存じます。
ここで今年度の第11回大会のプログラムに基づいて、少し詳細に以下の6項目に集約し、整理してみました。
本学会では、昨年、一昨年並みに口頭発表とポスター発表が沢山準備され、そこでは学会員の最新の成果が発表された。参加者個人の研究関心のあるテーマについての最近の研究動向を学べた成果に加えて、科学的な批判や研究の精緻化に関する討論を通じて、参加者自身の研究能力の高度化に寄与する効果が見られたといえよう。
国際交流委員会企画で、サウスカロライナ大学心理学のWandersman,A.H.教授を招聘し、講演が行われた。そこではコミュニティ心理学研究における「研究と実践との橋渡し」というテーマについて、最初にわが国における社会問題から言及し、それから教授が手掛けられたエヴィデンスと結果との関連から、演者自身の実践的な取り組みについて紹介されながら、今後の研究枠組みが提起された。Wandersman教授は、CDC(疾病管理センター)が出資しているGTO(Getting To Outcomes)の共同研究代表者を務めており、GTOを用いたエンパワーメント評価システムの開発という最新の成果についても言及した。この研究は、近年大きな関心が寄せられているアルコール乱用予防や薬物乱用予防、性的暴力などにかかわるさまざまな社会問題の予防や、緊急時への備えなどに活用できるものであり、フロアーから大きな関心を寄せられ、参加者は大きな学術的な刺激を受けた。
倫理委員会企画として本学会で継続的に推進している課題について、今回は弁護士・井口 博氏による招待講演が行われた。講演はコミュニティ心理学における実践・研究に関する倫理問題-研究者と倫理の問題-であった。特にわが国におけるハラスメント問題の歴史、概念、問題の現状と事例、研究者倫理、法律問題、ハラスメント防止、防止する組織作り-役職者の責務-などについて、具体的な事例をもとに分かりやすい講演がなされた。コミュニティ心理学の実践活動、研究活動に携わる者はわがこととしてわきまえなければならないという自覚を十分に促される講演であった。
〇 院生の集い-本学会の特徴である試み-
第1日目・12:30から、上智大学の院生コーディネーターを中心にした院生同士の交流を目的とした集いが開催された。本学会のように規模の小さい学会ならではの特徴であるが、同様なテーマに関心を持つ院生同士が直接に交流し、討論を重ねることによって、多角的な視野に立った各自の研究へのアプローチが促進されたものと思われる。若い研究者が切磋琢磨することが、将来のコミュニティ心理学の発展に大いに寄与すると期待される。
〇コミュニティ心理学実践にかかわる最新のトピックスに関するシンポジウムの企画
今回は、大会企画シンポジウムを2本企画した。一つは「よりよいコミュニティ援助を目指して-過酷な状況の中で苦しむ人々を多様な連携・協働から支援する方法を模索する-」、もう一つは「臨床心理士養成大学院における『臨床心理地域援助特論』を巡って」であった。これらは愛知学院大学で過去8年間にわたって取り組んだ文部科学省・私立大学研究高度化推進事業・学術フロンティア研究の延長線上に位置づけられる企画であった。シンポジウムIにおいては、企画・司会者江口昇勇のもと、上記のテーマに関連した地域の各部署の要職にある(った)5名の方々(いずれも非会員)を招いての熱心な取り組みの実態や苦悩が語られた。シンポジウムIIは企画・司会者田畑治のもと、国内で大学院教育に携わる研究者、塩谷亨氏(金沢工業大学)、久田満氏(上智大学)、江口昇勇(愛知学院大学)による話題提供が行われ、指定討論を植村勝彦氏(愛知淑徳大学)が務めた。それ以後、司会者の舵取りで、熱い指定討論を皮切りにフロアーとの討論が行われ、最新のコミュニティ援助実践領域での特性や方法論が学べたと考える。
これには3件の企画があった。一つは「エンパワーメント評価の今日的課題」で、先のWandersman氏、藤掛洋子氏(東京家政大学)、伊藤武彦氏(和光大学)、指定討論者に平川忠敏氏(鹿児島大学)、米村まろか氏(愛知産業大学)、企画・伊藤武彦氏、司会・井上孝代氏(明治学院大学)であった。二つは「暴力の関与する事例へのコミュニチィ援助-脅威査定にもとづく介入-」で、森田寿美氏(東京都・埼玉県スクールカウンセラー)、三枝将史氏(埼玉県所沢児童相談所)、指定討論者は箕口雅博氏(立教大学)、企画・司会は毛利元貞氏((有)モリインターナショナル)であった。三つは「EAPの現場で必要な知識・スキル」で赤塚由見子氏((有)セントラルEAPコンサルティング)、大林裕司氏((株)ジャパンEAPシステムズ)、長谷川明弘氏(金沢工業大学)、企画・司会は松本桂樹氏((株)ジャパンEAPシステムズ)であった。いずれも先端的なテーマについて、いずれも今日的なテーマであるがゆえに真剣な話題提起と討論が行われた。
以上は今大会の集約であるが、最後に学会事務局担当者から、会員諸氏にもお考えいただく素材として述べてみたい。
① 大会事務局としては、締め切り日を過ぎての申し込みや予約参加についての苦労があったこと。 ② 参加/非参加に関らず会員全員に無料でプログラム論文集を送付するのに費用面や労力から見て、かなり負担であったこと、などである。
今後とも本学会がわが国の変貌するコミュニティに対してますます実践や研究の実を高め、一層の発展と貢献をすることを祈念して大会報告といたします。有難うございました。
第11回大会プログラム
●講演 ・ シンポジウム | |||
日時・場所 | タイトル | 内容 | |
6月14日(土) 15:40〜18:00 14201室 |
大会企画シンポジウムⅠ | よりよいコミュニティ援助をめざして -過酷な状況の中で苦しむ人々を多様な連携・協働から支援する方法を模索する-(詳細) |
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<話題提供者> | 大谷基恵氏(名古屋市児童福祉センター相談課 ・ 副係長(児童心理司)) 喜多一憲氏(中部学院大学(前児童養護施設キンダーホルト施設長)) 杉浦勝子氏(母子生活支援施設 ・ 半田同胞園施設長) 多田元氏(子どもセンターパオ ・ 代表) 森上一美氏(名古屋市立大手小学校・教頭) |
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<企画・司会> | 江口昇勇氏(愛知学院大学) | ||
6月15日(日) 10:00〜12:00 14201室 |
国際交流委員会企画講演 | 研究と実践との橋渡し(詳細) | |
<講師> | A.ワンダーズマ氏(サウスカロライナ大学) | ||
<通訳> | 安田節之氏(早稲田大学) | ||
<司会> | 伊藤武彦氏(和光大学) | ||
6月15日(日) 13:30〜15:30 14201室 |
大会企画シンポジウムⅡ | 臨床心理士養成大学院における「臨床心理地域援助特論」を巡って(詳細) | |
<話題提供者> | 塩谷亨氏(金沢工業大学) 久田満氏(上智大学) 江口昇勇氏(愛知学院大学) |
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<コメンテーター> | 植村勝彦氏(愛知淑徳大学) | ||
<企画・司会> | 田畑治氏(愛知学院大学) | ||
6月15日(日) 15:40〜17:10 14201室 |
倫理委員会企画講演 | コミュニティ心理学における実践・研究に関する倫理問題 -研究上のハラスメント問題の現状と留意点-(詳細) |
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<講師> | 井口博氏(東京ゆまにて法律事務所/弁護士) | ||
<企画・司会> | 加賀美常美代氏(お茶の水女子大学) | ||
6月15日(日) 15:40〜17:10 14106室 |
自主ミニシンポジウム1 | エンパワーメント評価の今日的課題(詳細) | |
<話題提供者> | A.ワンダーズマ氏(サウスカロライナ大学) 藤掛洋子氏(東京家政学院大学) 伊藤武彦氏(和光大学) |
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<指定討論者> | 平川忠敏氏(鹿児島大学) 米村まろか氏(愛知産業大学) |
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<企画> | 伊藤武彦氏(和光大学) | ||
<司会> | 井上孝代氏(明治学院大学) | ||
6月15日(日) 15:40〜17:10 14202室 |
自主ミニシンポジウム2 | 暴力の関与する事例へのコミュニティ援助 ~脅威査定にもとづく介入~(詳細) |
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<話題提供者> | 森田寿美氏(東京都・埼玉県スクールカウンセラー) 三枝将史氏(埼玉県所沢児童相談所) |
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<指定討論者> | 筧口雅博氏(立教大学) | ||
<企画・司会> | 毛利元貞氏(㈲森インターナショナル) | ||
6月15日(日) 15:40〜17:10 14205室 |
自主ミニシンポジウム3 | EAPの現場で必要な知識・スキル(詳細) | |
<話題提供者> | 赤塚由見子氏((有)セントラルEAPコンサルティング) 大林裕司氏((株)ジャパンEAPシステムズ) 長谷川明弘氏(金沢工業大学) |
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<企画・司会> | 松本桂樹氏((株)ジャパンEAPシステムズ) |
<口頭発表2>座長:黒田浩司(茨城大学)
●口頭発表 | ||
<口頭発表1>座長:渡辺かよ子(愛知淑徳大学) | ||
日時・場所 | 時間 | タイトル・発表者 |
6月14日(土) 10:30~12:00 14201室 | 10:30-11:00 | 中学生の居場所に関する研究 -PAC分析による居場所環境の検討- |
情野鮎香(沼津中央病院)・江口昌克(静岡大学大学院) | ||
11:00-11:30 | 障がい者の生涯発達支援とメンタリング・プログラム:米国の事例を中心に | |
渡辺かよ子(愛知淑徳大学)・渡辺直登(慶應義塾大学) | ||
11:30-12:00 | 性同一性障害者が経験するライフイベントと治療進度の関係 | |
-FTMを対象とした縦断的アプローチ- | ||
長坂 晟(和光大学・明治学院大学大学院) | ||
日時・場所 | 時間 | タイトル・発表者 |
6月14日(土) 10:30~12:00 14205室 | 10:30-11:00 | ひきこもり状態にある人の家族の支援へのニーズと利用状況 |
境 泉洋(徳島大学) | ||
11:00-11:30 | 大学における精神障害に関する心理教育の実践 | |
~~ デイケアとの交流会を中心とする心理教育プログラム ~~ | ||
黒田浩司(茨城大学) | ||
11:30-12:00 | 全市規模の就学前支援における、幼稚園を対象とした行動コンサルテーションの | |
効果評価と支援ニーズの分析 | ||
大橋 智(立教大学大学院現代心理学研究科) | ||
<口頭発表3>座長:黒沢幸子(目白大学) | ||
日時・場所 | 時間 | タイトル・発表者 |
6月14日(土) 13:30~15:30 14201室 | 13:30-14:00 | 学校組織へのコミュニティ心理学的介入の試み(1) |
-教育困難校における課題発見とスタンダードの確立を目指して- | ||
土井一博(立教大学) | ||
14:00-14:30 | 大学による地域学校教育相談ネットワーク形成(2) | |
-活動における支援形態・機能の分析- | ||
渡辺由己(吉備国際大学) | ||
14:30-15:00 | 学校コミュニティ支援「メンタルサポート・ボランティア活動」の「形成的評価」による | |
システム・リファインのプロセス-ピアサポートとエンパワメントの風土の醸成- | ||
黒沢幸子(目白大学)・日髙潤子(目白大学)・張替裕子(目白大学)・田島佐登史(目白大学) | ||
15:00-15:30 | 触媒としての心理臨床家 | |
~コラボレーションへの入り口~ | ||
山本耕太(志木市立教育サポートセンター) | ||
<口頭発表4>座長:小瀬木尚美(医療法人純和会矢作川病院) | ||
日時・場所 | 時間 | タイトル・発表者 |
6月14日(土) 13:30~15:30 14201室 | 13:30-14:00 | 対人援助職が心理専門職に期待する支援 |
-介護支援専門員の場合- | ||
大畠みどり(上智大学)・久田 満(上智大学) | ||
14:00-14:30 | 企業と医療機関との連携による復職支援(1) | |
-異文化間の話し合いを通しての実践- | ||
小瀬木尚美(医療法人純和会矢作川病院) | ||
14:30-15:00 | 研究者-コミュニティパートナーシップに基づく予防プログラムの実践(3) | |
-プログラム実践初期の効果測定- | ||
池田 満(国際基督教大学)・岡崎琴恵(お茶の水女子大学) | ||
15:00-15:30 | 研究者-コミュニティパートナーシップに基づく予防プログラムの実践(4) | |
-2年間の協働プロセスに影響を及ぼした要因の検討- | ||
岡崎琴恵(お茶の水女子大学大学院)・池田 満(国際基督教大学大学院) | ||
伊藤亜矢子(お茶の水女子大学大学院) | ||
●ポスター発表 | ||
<ポスタ-発表A> | ||
責任在席時間 | PA01,03,05,07,09,11,13 10:00~11:00 | |
PA02,04,06,08,10,12,14 11:00~12:00 | ||
日時・場所 | 記号 | タイトル・発表者 |
6月14日(土)10:00~12:00 14106室 | PA01 | 家庭児童相談室における児童虐待への予防的アプロ-チ |
~A市実践活動からの一考察~ | ||
須賀田真理(立教大学大学院)・米山祐子(立教大学大学院) | ||
星野大輔(立教大学大学院)・岡 桃子(立教大学) | ||
PA02 | 児童養護施設における虐待を受けた子どもの家族との関係調整 | |
篠田久美(静岡大学大学院人文社会科学研究科臨床人間科学専攻) | ||
田辺 肇(静岡大学大学院人文社会科学研究科臨床人間科学専攻) | ||
PA03 | 6か月未満乳児母子を対象とした親育てプログラムの開発 | |
- 「はじめのはじめのいっぽセミナ-」の概要と有効性の検討 - | ||
大北啓子(NPO法人北九州子育ち・親育ちエンパワメントセンタ- Bee) | ||
清水洋子(埼玉県立大学) | ||
PA04 | 行政主導の事業としての援助と地域活動としての援助の比較 | |
-発達障害が疑われる児童の保護者に対する地域援助を通して- | ||
三枝将史(埼玉県所沢児童相談所) | ||
PA05 | 大学コミュニティ支援における専任カウンセラ-配置の効果 | |
鈴木英一郎(三重大学) | ||
PA06 | 不登校生徒を対象とした対人関係スキル向上プログラム導入の試み | |
-中学校相談室と高校との連携による実践- | ||
中村香奈子(埼玉県内市教育相談室) | ||
PA07 | 専門学校コミュニティの構造にあわせた学生相談室運営 | |
佐-木信三(新潟保健医療専門学校) | ||
PA08 | コミュニティ・大学・行政の協働による子どもの居場所づくりプログラムの教育効果 | |
-SST導入の前提として- | ||
斎藤富由起(千里金蘭大学)・社浦竜太(ものつくり大学学生相談室) | ||
PA09 | 傾聴ボランティアに関する実践研究 | |
学生ボランティアへのアンケ-ト調査からの検討 | ||
目黒達哉(同朋大学社会福祉学部) | ||
PA10 | 女子大学生におけるHIV感染症に対するイメ-ジと偏見の構造 | |
飯田敏晴(国立国際医療センタ- 精神科・明治学院大学大学院心理学研究科) | ||
山本茉樹(明治学院大学大学院心理学研究科) | ||
伊藤武彦(和光大学人間関係学部) | ||
井上孝代(明治学院大学心理学部) | ||
PA11 | 子供における犯罪不安に対するコミュニティ感覚の効果 | |
-地域というコンテクストからの子供と大人の比較検討- | ||
玉井航太(国際基督教大学大学院)・池田 満国際基督教大学大学院 | ||
PA12 | コーピングを用いた予防的介入に関する研究 | |
-コーピングの組み合わせがストレス反応に与える影響について- | ||
小栗貴弘(戸田市立教育センター 教育心理専門員) | ||
PA13 | 慢性疾患を持つ患者の心理・社会的支援の在り方についての検討 | |
喘息患者の精神心理的調査を通して | ||
岩蕗かをり(神戸市立医療センター西市民病院) | ||
PA14 | 青年期における「無効化する環境」体験に関する検討 | |
社浦竜太(ものつくり大学学生相談室)・斎藤富由起(千里金蘭大学) | ||
<ポスタ-発表B> | ||
責任在席時間 | PB01,03,05,07,09,11,13 13:30~14:30 | |
PB02,04,06,08,10,12,14 14:30~15:00 | ||
日時・場所 | 記号 | タイトル・発表者 |
6月14日(土) 13:30~15:30 14106室 | PA01 | 保健センターにおける児童虐待への予防的アプローチの可能性 |
米山祐子(立教大学大学院) | ||
PA02 | 児童養護施設の心理研修における集団コラージュの効果について | |
~相互独立的―相互協調的自己観の変容について~ | ||
赤田太郎(龍谷大学大学院・社会福祉法人聖ヨハネ学園) | ||
鈴木智裕(社会福祉法人聖ヨハネ学園) | ||
PA03 | MR(知的障害)生徒の就学相談におけるコミュニティアプローチの実践 | |
-社会的再構成を目標としたアプローチに焦点を当てて- | ||
池田誠喜(町田市立武蔵岡中学校) | ||
PA04 | 地域密着型フリ-スク-ルの実践と展開 | |
-構成的グル-ププログラム導入の試み- | ||
西尾美和子(立教大学大学院) | ||
PA05 | チャレンジスクールにおける自己肯定感と居場所感に関する研究 | |
古澤知佳(帝京平成大学大学院博士前期課程) | ||
斎藤富由起(千里金蘭大学) | ||
PA06 | 障害のある子どもの支援ネットワークの形成と連携(2) | |
菅井裕行(宮城教育大学) | ||
PA07 | 公共的活動の協働のあり方に関する考察(第1報) | |
-専門家の活動の転換過程に焦点をあてて- | ||
末永カツ子(東北大学)・瀬川香子(東北大学) | ||
平野かよ子(東北大学)・上埜高志(東北大学) | ||
PA08 | 学校全体への支援にむけた学校との協働を可能にする要因についての検討 | |
-学校への参入についてのコンサルテーション事例から- | ||
伊藤亜矢子(お茶の水女子大学大学院) | ||
PA09 | 学生保育サポーター活動が参加学生・家庭の意識に及ぼす効果 | |
川瀬隆千(宮崎公立大学) | ||
PA10 | 予防教育的アプローチによる大学生のレイプ神話受容態度の変容 | |
北風菜穂子(明治学院大学大学院) | ||
伊藤武彦(和光大学) | ||
井上孝代(明治学院大学) | ||
PA11 | 心理特性および対人要因がサポート資源の量に及ぼす影響 | |
―市川市ランダムサンプリング調査による検討2― | ||
源氏田憲一 | ||
PA12 | 網膜色素変性患者のライフステージにおけるSHGの役割試論 | |
高林雅子(順天堂大学 眼科学教室) | ||
PA13 | EAP活動に寄与する心理学的測度の開発(3): | |
「うつ傾向」尺度に関する基準関連妥当性の検討 | ||
福田紗織(金沢工業大学カウンセリングセンター) | ||
中川久美(金沢工業大学心理科学研究科) | ||
塩谷 亨(金沢工業大学心理科学研究所) | ||
PA14 | 児童養護施設職員の職務継続意思に及ぼす影響要因に関する研究 | |
-物理的・環境的要因及び心理的要因 | ||
(バーンアウト・二次的外傷性ストレス・共感満足に注目して)- | ||
八城真里(国立国際医療センター) | ||
井上孝代(明治学院大学) | ||
伊藤武彦(和光大学) |
●アルバム
●参加記
1号通信
<大会参加費>
正会員 非会員
予約 | 当日 | 予約 | 当日 | |
一般 | 6,000円 | 7,000円 | 7,000円 | 8,000円 |
学生 | 3,000円 | 4,000円 | 3,000円 | 4,000円 |
(※懇親会への参加は原則予約制です。余裕がある場合にのみ当日受付を行います。)
学内にコンビニエンス・ストアはございますが、大会会場近くには飲食施設はございません。
昼食を希望される方は、予約のみにて受け付けいたします。
(15:40~17:10)
第1日目 : 6月14日(土) | 第2日目 : 6月15日(日) | |
午前 | 受付(9:00~ ) ポスター発表(9:30~12:00) 口頭発表(10:00~12:00) |
受付(9:30~ ) 国際交流委員会企画講演 (10:00~12:00) |
昼休み | 院生の集い(12:30~13:30) | 総会(12:30~13:30) |
午後 | 口頭発表(13:30~15:30) ポスター発表(13:30~16:00) 大会企画シンポジウムⅠ (15:40~18:00) |
大会企画企画シンポジウムⅡ (13:30~15:30) 倫理委員会企画講演会 (15:40~17:10) |
夕刻 | 懇親会(18:30~20:00) |
●大会企画シンポジウムⅠ (6月14日 土曜日 15時40分~18時)
テーマ: 「よりよいコミュニティ援助をめざして
-過酷な状況の中で多様な人々との連携・協働から対象者支援を模索する-」
話題提供者: 多田 元 氏 子どもセンターパオ代表理事(弁護士・南山大学大学院教授)
喜多一憲 氏 中部学院大学教授(元児童養護施設・キンダーホルト施設)
杉浦勝子 氏 母子生活支援施設 半田同胞園施設長
森上一美 氏 名古屋市立大手小学校 教頭
佐藤比呂明氏 名古屋保護観察所 次長
企画・司会: 江口昇勇 氏 愛知学院大学
●大会企画講演 (6月15日 日曜日 10時~12時)
サウスカロライナ大学のA.ワンダーズマン教授の講演を予定しております。
●大会企画シンポジウムⅡ (6月15日 日曜日 13時30分~15時30分)
テーマ: 「臨床心理士養成大学院における「臨床心理的地域援助論」を巡って」
話題提供者 : 塩谷 亨 氏 金沢工業大学
久田 満 氏 上智大学
江口昇勇 氏 愛知学院大学
コメンテータ: 植村勝彦 氏 愛知淑徳大学
企画・司会 : 田畑 治 氏 愛知学院大学
●倫理委員会企画講演会 (6月15日 日曜日 15時40分~17時10分)
テーマ: 「コミュニティ心理学会倫理規定作成の報告と講演会」(案)
●研究発表
口頭発表(6月14日 土曜日 10時~12時、13時30分~15時30分)
持ち時間30分(発表20分 質疑応答10分)を予定しております。
ポスター発表(6月14日 土曜日 9時30分~12時、13時30分~16時)
責任在席時間(質疑応答時間)を設けます。
※ 発表申込者には2号通信にてご連絡を差し上げます。
●自主ミニシンポジウム(6月15日 日曜日 15時40分~17時10分)
本大会での自主ミニシンポは、自主テーマの下の口頭発表の集合として取り扱います。
コーディネータとなられる方は、「演題」を「シンポジスト名(連絡先を含む)」とともに 2)の期限までに
直接(ファックスまたはEメールにて、書式自由)大会事務局本部宛に申し込んでください。
自主シンポの開催は、2件に限らせていただきます。
スクリーン、プロジェクター、PCおよび配置スタッフ1名は準備しますが、基本的には自主運営で
お願いしたいと思います。
※ コーディネータとシンポジストの方には2号通信にてご連絡を差し上げます。
口頭発表と同形式による原稿を提出いただきます。
●懇親会(6月14日 土曜日 18時30分より)
大学構内の学院会館での立食パーティを予定しております。多数のご参加をお待ちしております。
所定の欄にチェックを入れていただき、その金額を平成20年2月29日金曜日(当日払込有効)までに
払い込みください。 郵便払込用紙は、「大会参加申し込み」と「研究発表の申し込み」の書面を兼ねております。
紛失されないようにご注意のうえ、早めのご返信をお願いいたします。
② 連名発表者は、非会員でも可ですが、大会参加費の納入を発表の条件とします。(※)第11回大会の発表資格は、発表申込締切(2008年2月29日)の時点で、
当学会の正会員であることが必要です。正会員でない方は、以下のスケジュールにしたがって
手続きを完了するようにお願いします。ⅰ:入会申込-入会申込書を下記「学会事務局」にお送り下さい。
2008年1月18日(金)必着
ⅱ:入会審査-入会申込書を受理した後、理事によるもちまわり審査を行います。(1月下旬)
ⅲ:審査通知-入会審査の結果を申込者にお送りします。入会が承認された場合、会費
(入会金・年会費)の振込用紙をお送りします。
ⅳ:会費振込-会費の振り込みをもって入会手続きの完了となります。
会費振込締切 2008年2月15日(金)
(入会手続きは会費振込をもって完了となります。締切までに入金が確認出来なかった
場合には、大会での発表は認められませんのでご留意ください。)
3月上旬 2号通信の郵送(発表申込者のみ)、発表に関する詳細な情報提供(HPに掲載予定)
4月上旬 研究発表および自主ミニシンポジウムの申込者の発表原稿提出の締切
5月下旬 抄録・プログラムの発送(学会員全員)
(※学会ホームページにて、随時、関連情報をお伝えしていきます。)
日本コミュニティ心理学会ホームページアドレス
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jscp2/
愛知学院大学心身科学部心理学科内
日本コミュニティ心理学会第11回大会事務局 宛
TEL:0561-73-1111(内線3308,3309) FAX:0561-73-1142
Eメール:jscp2008@dpc.agu.ac.jp<学会事務局>日本コミュニティ心理学会事務局
〒352-8558 埼玉県新座市北野1-2-26
立教大学現代心理学部 箕口研究室内
TEL/FAX:048-471-7049
Eメール:jscp@grp.rikkyo.ne.jp
愛知学院大学日進キャンパス 14号館
〒470-0195 愛知県日進市岩崎町阿良池12
TEL 0561-73-1111(内線3308,3309)
FAX 0561-73-1142
URL http://www.agu.ac.jp/
● 中部国際空港(セントレア)から名鉄常滑空港線にて名古屋駅へ(約28分)。
名古屋駅から地下鉄東山線にて「藤が丘」へ(約25分)。
● 中部国際空港(セントレア)から高速バスにて「藤が丘」へ(約65分)。→いずれも地下鉄東山線「藤が丘」から名鉄バス「愛知学院大学」行きにて約10分。〈電車利用の場合〉
● 名古屋駅から地下鉄東山線「藤が丘」行きにて約25分。「藤が丘」から名鉄バス「愛知学院大学」行きにて約10分。
● 名古屋駅より徒歩4分の名鉄バスセンターから、名鉄高速バス「特急・愛知学院大学(竹の山南経由)」行きにて約40分。〈自家用車利用の場合〉
● 名古屋ICから瀬戸・長久手・豊田方面へ。
「杁ヶ池」交差点を右折して直進。所要時間約15分。
● 長久手ICから長久手、名古屋・日進方面へ。「横道」交差点を左折、「竹の山」交差点を左折。所要時間約5分。※ バス停、駐車場から学会会場までは15分ほどかかりますので、時間にゆとりを持っておでかけください。
ダウンロード用ファイル |
大会発表論文集原稿書式 MS Word, doc形式 |
2008年3月3日 |
第11回大会準備委員会事務局 |
会員各位におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。 さて、コミュニティ心理学会第11回大会へのご参加ならびに研究発表へのお申し込みをいただきまして、 誠にありがとうございます。 お申し込みいただきました研究発表につきまして、以下の要領で大会論文集のための原稿として、 ご提出いただけるようお願い申し上げます。 なお、発表・原稿作成の際には、以下の点が保障されていることを条件と致します。 後日、問題が生じるような場合は、発表者の責任となりますのでご注意ください。 |
1)発表や発表内容について、研究の対象者・対象機関の許可が得られていること。 2)発表において、研究の対象者・対象機関に対する守秘義務が守られていること。 また、個人や機関が特定できないような記載の仕方がされていること。 3)文章や図表に引用等がある場合、そのソースが明記されていること。 |
発表要領 |
1.研究発表(口頭発表、ポスター発表)を申し込まれた方: 口頭発表・ポスター発表のいずれの場合も、所定の様式にしたがって、「発表論文集」に掲載する 完成原稿を期日までにご提出ください。 ポスター発表の場合の、ポスターの作成掲示に関しては、4.備考の(3)をご覧ください。 |
2.ミニシンポジウムを申し込まれた方: 所定の様式にしたがって、以下の2点についての完成原稿をご提出ください。 ① オーガナイザーは、「タイトル」「シンポジスト氏名(所属機関)」「シンポジウムの趣旨」を、 A41枚にまとめてフロッピーディスクにてご提出ください。(編集は大会事務局で行います) ② 各シンポジストは、発表内容を、1.研究発表に準じて、ご提出ください。 |
3.原稿提出に関して: (1) 原稿提出締切 2008年4月10日(木)当日消印有効 (2) 提出方法 提出原稿は、以下の2つの形式で、郵送いただきますよう、お願い致します。 ①大会論文集用印刷原稿:このままを論文集に掲載いたしますので、 形式を整えた最終原稿を、折らずにご提出ください。 ②念のため、原稿をフロッピーディスクにて同封してください。 なお、フロッピーはお返しいたしませんので、お手元にファイルを保管してください。*印刷の関係上、提出は郵送のみでお願いします。E-mail、FAXでは受け付けできませんので、 ご了承ください。 *締切日以降の提出分につきましては受け付けしかねますので、予めご了承ください。(3)提出先 〒470-0195 愛知県日進市岩崎町阿良池12 愛知学院大学心身科学部心理学科内 日本コミュニティ心理学会第11回大会事務局 電話 0561-73-1111 (内線 3308,3309) FAX 0561-73-1142 |
4.備考: 1) 抄録原稿は、発表の形式に関わらず共通です。 2) 口頭発表は、質疑応答を含め、1組25分以内でお願いいたします。発表に際して、 プロジェクターとOHCの用意ができます。パソコンを使われる場合はご持参ください。 大会事務局で緊急用として用意できるパソコンのOSはWindows のみです。 3)ポスター発表は、90cm×180cmの掲示スペースにポスター掲示を行い、解説と質疑応答をお願い します。掲示形式は特に定めませんが、参加者に分かりやすいよう、ポスター上部に発表タイトル・ 氏名と所属を明記してください。ポスター掲示時間は2時間ですが、在籍責任時間を指定された 時間に設けます。掲示時間終了後は、速やかに片付けてください。また、複数の発表者で関連した 発表をされる場合は、隣接した場所をご用意しますので、どの発表との関連発表であるかを明記 してください。 4)発表形式に関わらず、当日会場で配布する資料等がありましたら、ご自身で100部ほどご用意 ください。(こちらで印刷等は致しません。) |
5.大会論文集原稿の書式(以下のとおりです)
(A4版、2段組、縦置き2枚) なお、この書式は、こちら(MS Word, doc形式)からダウンロードできます。 |
以上、よろしくお願いいたします。 |