taikai 犯罪被害者支援をめぐる諸問題

jscp
第8回大会報告(最後のご挨拶に代えて)
第8回大会大会長 塩谷 亨
はじめに

本学会の第8回年次大会が平成17年7月1日(金)から7月3日(日)の3日間にわたり、金沢工業大学において開催されました。以下、大会長として簡単な報告をさせていただきます。題名の「最後のご挨拶に代えて」というのは、学会ホームページ上に大会開催前に毎月掲載してもらっていた「大会長の**月の挨拶」の最後という意味です。
なお、文末に本大会の「日本コミュニティ心理学会第8回大会プログラム・論文集」の訂正をあげておきました。ご一読いただきたいと存じます。
延べ参加者数は学会員118名、非会員43名であり、合計161名の大会への参加がありました。懇親会参加者は97名でした。年次大会、懇親会とも非常に多くの方に集っていただくことができ、大会長として本当にうれしく思っております。また、本大会に付随して開催した公開シンポジウムには一般市民を含む120名の参加者がありました(後述)。私事で恐縮ですが、私とコミュニティ心理学との出会いは、今から18年ほど前に石川県で行われた本学会の前身であるコミュニティ心理学シンポジウムの第12回大会に遡ります。山代温泉で開催され、田中富士夫先生・多田治夫先生が世話人であった関係で、田中先生から「君も何か発表しなさい」と言われ、当日の発表原稿を徹夜で書いた覚えがあります。
その頃は病院臨床の場で心理検査と心理面接が主な仕事だったので、コミュニティ心理学の何たるかも知らず(今でもあまりわかっておりませんが)、何にでも関係するような領域だなあという印象を持った覚えがあります(自分の発表が終わったあとは飲み過ぎて二日酔いになっていたのであまり記憶がないのですが)。
その後、大学に職を得、学生相談も担当することになったわけですが、利用可能な援助資源の活用や、関係する組織をどのように捉えるか等、個人を対象とする臨床活動を行う際においてもコミュニティ心理学的な発想は大いに役立ってきたと思われます。
このようなお付き合いをしてきているので、大会開催の依頼をいただいた際、少しくらいはコミュニティ心理学にご恩返しをしないといけないなと思い、大会を引き受けさせていただいたという次第です。

公開シンポジウム
今大会の公開シンポジウムでは、多田治夫先生(金沢工業大学心理科学研究科科長・NPO法人石川被害者サポートセンター代表理事)にコーディネーターをお願いして、今後、関係者に要請されることが多くなると予測される犯罪被害者支援を「犯罪被害者支援をめぐる諸問題」として題して取り上げました。
シンポジストには、大山みち子氏(武蔵野大学助教授)、下中晃治氏(金沢弁護士会所属弁護士)、倉石哲也氏(武庫川女子大学助教授)、および、河原理子氏(朝日新聞編集委員)といった、この領域で実践的な活動をしておられる先生方をお招きすることができました。これは高畠会長はじめ関係者のご助力によるものです。
それぞれ立場やアプローチの仕方は異なるものの、積極的に犯罪被害問題に関与してこられた各シンポジスト間で、わが国ではまだ始まったばかりである被害者支援の今後の発展に向けて活発な意見交換が行われ、参加者とも熱心な討議が行われました。また、この模様は翌日の地元の新聞(北國新聞、北陸中日新聞)にも取り上げられました。

大会記念講演
大会記念講演には、コミュニティ心理学の過去、現在、未来を整理していただくような講演を星野命先生(北陸大学教授・国際基督教大学名誉教授・金沢こころの電話会長)にお願いしたところ、快く引き受けていただきました。公演内容だけではなく、星野先生ご自身の人気もあったと推測しますが、約120名の学会員が参加されました。

教育講演、ラウンドテーブル・パネルディスカッション
学会研修委員会主催の教育講演は、北島茂樹先生(産業医科大学)のご尽力で杉万俊夫先生(京都大学)をお迎えし、「社会構成主義とコミュニティ・アプローチ」といった題目で120名を超える参加者で開催することができました。
さらに、学会国際交流委員会主催のラウンドテーブル・パネルディスカッションが笹尾敏明先生(国際基督教大学)の司会で参加者約50名で開催されました。

懇親会
懇親会は本学のバーベキューガーデンで行いました。参加費を比較的安価にし、若い人に多く参加してもらおうという意図がありました。蓋を開けてみると、予定人数を超えてからも当日参加したいというお申し出をいただき、最終的には断らざるを得ない方も出てきました。そういった方には誠に申し訳なく思っており、この場を借りてお詫びする次第です。
大会期間の3日間は天候に恵まれず、野外でのバーベキューがどうなるかと主催者としてはひやひやしておりましたが、幸いにも懇親会の時間帯だけは本当に天気がよく、幸運に恵まれました。
懇親会では、山本和郎先生、安藤清志先生、星野命先生、田中富士夫先生に名誉会員証が授与されました。山本先生、田中先生に関しては代理の者が受け取りました。後日、田中富士夫先生に小生がお渡ししたところ大変喜んでくださいました。山本先生も同様に喜んでいただいたと聞き及んでおります。

研究発表
研究発表は口頭発表が12題目、ポスター発表が20題目予定されていました。しかし、当日になり、ご本人のご都合でポスター発表の1題目が発表中止になり、全体として31の発表が行われました。
本大会では口頭発表の座長の先生方に時間配分を大幅にコーディネイトしていただくことにしましたが、各座長の先生方がうまくコーディネイトしてくださり、実りのある討論が行われました。
ポスター発表でも在席責任時間を超えて活発な議論が行われていました。
学会の年次大会の主体は研究発表です。昨年度よりも発表数は増加しましたが、今後の年次大会で発表数がさらに増加していくことが臨まれます。

最後に
東京以外で開催した大会では参加者数が一番多かったと聞き及んでおります。これも会員各位のご尽力のお陰であると本当に感謝しております。また、大会長を引き受けた際にはどうしても「させられ体験」といった印象が消えませんでしたが、参加者の皆さんの暖かい励ましのお言葉や、慰労のお言葉に随分と救われました。さらに、大会運営についても異口同音にお褒めの言葉をいただきました。実行委員を代表してお礼を述べたいと思います。
学会運営等不慣れなため、また、工科系の大学で初めて開催する心理学関係の学会ということで、われわれの気づかいないところで参加者の皆さんにいろいろとご迷惑をお掛けすることがあったかもしれません。どうぞご寛恕ください。
コミュニティ心理学会は現在過渡期にあるように思います。「温泉時代」のあのざっくばらんな夜を徹した議論が当たり前のような世界が非常に懐かしくもあります。しかし、学会とした以上、どうしても締切や書式、時間といった制度の枠がはめられてしまいます。
このような状況で、「温泉時代」のいいところと、「学会」としてのいいところを併せ持った大会が開催できれば理想であると思っております。実行委員会にお土産をご持参いただいた方が何人もいらっしゃったというのは本当に「温泉時代」のよいところでしょうか。
来年は御茶ノ水女子大学で加賀美先生のもとで開催されると聞き及んでおります。大会の成功の鍵は会員が主体的に参加するかどうかにかかっております。金沢の大会に引き続き、多くの皆さんができる限りご参加いただけるよう祈っております。小生もお土産を持って参りたいと思います。
以上、大会長の最後の挨拶に代えさせていただきます。



第8回大会公開シンポジウム
「犯罪被害者支援をめぐる諸問題」(要旨)

日時:平成17年7月1日(金)午後2~5時
場所:金沢工業大学、7号館、203室

<司会>

多田治夫(金沢工業大学)

<シンポジスト>

大山みち子(武蔵野大学)
河原理子(朝日新聞)
倉石哲也(武庫川女子大学)
下中晃治(弁護士)



多田:このシンポジュウムについて

  • 欧米先進国に比べて、わが国の被害者支援は、約20年の遅れをとっているといわれている。被害者支援の活動は、支援組織だけでできるものではない。関係機関は言うまでもなく、一般市民の参加・協力が不可欠である。
  • 昨秋の臨時国会で「犯罪被害者等基本法」が成立し、被害者支援の基本が法的に確認され、国・地方の公共団体の施策とその実現の基本が定められた。しかし、その具体化は、これからの課題として残されている。
  • 各シンポジストは、それぞれの立場で被害者支援活動に参画して来られた。その貴重な経験の中から、これからの被害者支援について、示唆と提言をお話いただきたい。

大山:燃え尽きることなく被害者支援を行うために

  • 被害者支援の活動は、支援者が「燃え尽き」てしまう程、心身にストレスを与えることが多い。
  • 一般に「被害者とはこんな人たちだ」という固定的なイメージがあるように思う。そうではない。また、被害者が求める援助は、「心のケア」だけでなく、安全確保や生活支援もある。また、いわゆる二次被害もある。
  • 「心のケア」と言っても、苦痛を吸い取る仕事もあれば、健康な基礎をつくる仕事もある。支援者は、被害者が必要としているケアを提供することができれば、「燃え尽きる」ことはなかろう。

河原:こちらが教えられることが沢山あった

  •  「犯罪被害者とはこういうもの」という思いこみがあった。しかし、実際は大いに違っていた。一人ひとりが皆違うということを否応無しに知らされた。そして、被害者として必要な知識(例えば、刑事・司法のこと、犯罪被害給付金など)を持たない、など。そして孤立し、放置されていた。
  • 最近になって、被害者支援が広がってきたとはいえ、その理解度は各方面とも「まだら模様」である。
  • 被害者を「そっとしておくこと」も大切。他方、被害者が求めていなくても「出かけていく支援」も大切。しかし、それらを見極めることはとても難しい。

倉石:被害者支援ということ

  • 被害者がどんな傷を受けたか、その個別性をとらえた支援を行うことがケアの原則であろう。
  • 被害のタイプとして、「心のケア」が重視されているが、その前提として「身体のケア」「生活のケア」を欠くことができない。
  • 支援者と被害者の間に、さまざまのギャップがある。例えば、被害者が「なぜ自分にこんな被害が起きたのか」「なぜ自分に起きたのか」など、生きる意味を探求している場合、支援者は、そういった探求に寄り添うことができなくてはならない。そして、支援者は「自分に何ができるか?」と自らに問いかけることが必要であろう。

下中:被害者に対する弁護士として

  • 犯罪被害者やその遺族が、刑事手続き(特に捜査段階)進行中に、弁護士を訪れた場合、刑事手続きに不慣れな被害者に対し、支援弁護士が専門的支配に陥ること無く、被害者の自己決定権を尊重するスタンスが大切である。
  • とくに初回相談では、双方の相手理解の不足からくるさまざまの困難に直面することが多い。これを打開するため、弁護士側として様々の工夫をすることが求められる。犯罪被害者の側も、「被害者相談日」などを利用する、知人・友人を経由して援助を求める、などの工夫も必要であろう。
  • 被害者から委任されて、本人に代わって外部(警察・検察、加害者側など)に働きかけることが多い。この場合にも、本人の自己決定を中心におくことが大切である。

自由討論
短い休憩の後、フロアとの質疑を含め約1時間の自由討論が行われた。その主な内容を摘記する。

  1. 支援を一人で背負い込まないことが大切である。そのため、必要な他の援助者を紹介できればよいが、被害者が求める支援者を常に用意することは現実的にはなかなか難しい。
  2. 被害者に対する専門家の態度として、専門家が何か特別の、例えば「特効薬のような援助」ができたらいいなどという非現実的な願望をもつことなく、例えば「相手の話をよく聞く」とか「できる援助は着実に提供する」など、平凡な努力を積み重ねることが大切である。
  3. 被害者支援団体は、地域住民の自助努力に支えられ、コミュニティに根付くことが大切である。
  4. 学校は、校内の教育問題を外部に報道することに対し、警戒心をもつ傾向がある。これは、学校の、ひいては社会の進展を妨げることになる。被害者支援の報道は、学校も社会も、それを活用できる形で提供することが望ましい。

以上のような討論の後、司会者から「被害者支援について、
コミュニティ心理学会らしい側面にも触れた討論ができた」との謝辞か述べられ、会を終えた。
(文責 多田)

第8回大会 総会報告
2005年7月3日(日) 13:00~14:30
総会次第 7月3日(日)13:00-14:30
1.議長、書記選出

議長: 鵜飼美昭 会員
書記: 浅井武志会員、 辻麗子会員

2.学会長挨拶

高畠会長

3.報告事項1

箕口事務局長
1)平成16年度事業報告について
2)平成16年度決算報告について

4.報告事項2

高畠会長
1)平成17年度若手学会員研究・実践奨励賞の選考結果について

5.審議事項

1)平成17年度事業計画について
2)平成17年度予算案について
3)会則の改正について
4)名誉会員の推戴について
5)その他

6.日本コミュニティ心理学会第9回大会主催者あいさつ
7.日本コミュニティ心理学会第8回大会長あいさつ
  • 本総会において、山本和郎安藤延男星野命、田中富士夫の4先生への名誉会員推戴が承認されました。
  •  平成17年度若手学会員研究・実践活動奨励賞選考結果は、こちら
  •  改定された会則は、こちら。これに伴い、入会案内が修正されています。
  •  各委員会の平成17年度事業計画は、こちらをご覧下さい。

 

第8回大会プログラム
以下の内容で、開催されました。
本ページ内のPDFは全て別ウィンドウで開きます。
「日本コミュニティ心理学会第8回大会プログラム・発表論文集」正誤表
 内容
公開シンポジウム
7月1日(金)
午後2時~5時
7号館203室
「犯罪被害者支援をめぐる諸問題」(詳細はこちらのPDFへ)
司会・進行 多田治夫氏(金沢工業大学)
シンポジスト 大山みち子氏(武蔵野大学)
下中晃治氏(山崎法律事務所弁護士)
倉石哲也氏(武庫川女子大学)
河原理子氏(朝日新聞編集委員)
教育講演
7月2日(土)
午後1:30~3時
7号館203室
「社会構成主義とコミュニティ・アプローチ」(詳細はこちらのPDFへ)
演者 杉万俊夫先生(京都大学)
司会・進行 北島茂樹先生(産業医科大学)
記念講演
7月2日(土)
午後3:30~4:30
7号館204室
「境界を越える心理学-コミュニティ心理学の旅立ち・道程・旅先-」(詳細はこちらのPDFへ)
演者 星野命先生(北陸大学教授・国際基督教大学名誉教授・金沢こころの電話会長)
司会・進行 木場清子先生(石川県臨床心理士会 会長)
ラウンドテーブル
パネル
ディスカッション
7月3日(日)
午前10:30~12時
7号館202室
「日本のコミュニティ心理学の国際化にむけて」(詳細はこちらのPDFへ)
パネリスト 笹尾敏明  (兼司会、国際基督教大学 )
安田節之  (早稲田大学・ペンシルベニア州立大学)
井上孝代  (明治学院大学)
伊藤武彦  (和光大学)
箕口雅博  (立教大学)
指定討論者 星野 命  (北陸大学・国際基督教大学名誉教授)

研究発表に関係する変更

  • PC-2「中高年女性の人生の意味付けに影響を与えるボランティア活動意識」
    庄野(佐藤)良香 (立教大学大学院)
    発表者の都合により発表中止となりました。
  • PA-1ひきこもりネット相談によせられたメールの内容分析
    -ひきこもり期間による心理的状態の違いと支援の検討-
    大竹由美子(国立国際医療センター)井上孝代(明治学院大学心理学部)
    発表者から申し出があり座長と協議の上、副題に「コミュニティ的」を追加することを認めることになりました。
    変更後-ひきこもり期間による心理的状態の違いとコミュニティ的支援の検討-
  • OA2-2の発表者の順番に関して以下のように変更して発表と認めることが座長と大会長の協議で決まりました。
    変更前 榊原佐和子(筆頭発表者)、野内類、飯田敏晴、井上孝代
    変更後 野内類(筆頭発表者)、榊原佐和子、飯田敏晴、井上孝代
口頭発表
7月2日(土)9:30~11:40 7号館203室 座長:西村真実子(石川県立看護大学)
OA1-1. ドメスティック・バイオレンスの家庭に育った子どもたちへのグループの実施に関する報告 9:30~10:10
榊原明美(POMRライフデザイン研究所) 榊原佐和子(救世軍ブース記念病院)
OA1-2. コミュニティ・ディベロップメントを促進するコミュニティワークの試み
-子育て支援者研修を通した住民のエンパワメント-
10:15~10:55
武田信子(武蔵大学)
OA1-3. セルフヘルプグループ経験者を社会資源にする試み
~セルフヘルプクリアリングハウスの設立支援事業を通して~
11:00~11:40
渡邉尚孝(宮崎県精神保健福祉センター)
口頭発表
7月2日(土)9:30~11:40 7号館204室 座長:原裕視(目白大学)
OA2-1. コミュニティアプローチを支える組織運営体制-民間EAP専門機関の実践から- 9:30~10:10
松本桂樹(株式会社ジャパンEAPシステムズ)
大林裕司(株式会社ジャパンEAPシステムズ)
OA2-2. 在日ラテンアメリカ人のメンタルヘルスサービスに対する援助要請と抑制要因 10:15~10:55
野内類(中央大学文学研究科) 榊原佐和子(救世軍ブース記念病院)
飯田敏晴(明治学院大学心理学研究科) 井上孝代(明治学院大学)
OA2-3. 臨床心理学における「エンパワーメント」概念の検討-マクロ・カウンセリングでの位置づけ- 11:00~11:40
井上孝代(明治学院大学) 榊原佐和子(救世軍ブース記念病院)
口頭発表
7月3日(日)9:30~11:40 7号館203室 座長:武山雅志(石川県立看護大学)
OB1-1. 教員と心理臨床家との相異の探索的検討-事例理解における情報収集に関連づけて- 9:30~10:10
高橋美枝(日本女子大学大学院人間社会研究科心理学専攻)
OB1-2. 小学校低学年学級の荒れにおける介入過程-相談員と教師との協働の一事例- 10:15~10:55
荊木まき子(立命館大学大学院)
OB1-3. 学校コンサルテーションによる特殊教育教師の専門性支援
―視覚聴覚二重障害教育を担当する教師を支援した事例―
11:00~11:40
菅井裕行(宮城教育大学)
口頭発表
7月3日(日)9:30~11:40 7号館204室 座長:吉武清實(東北大学)/山上史野(金沢工業大学)
OB2-1. コミュニティ・アプローチによる学生相談の実践1 9:30~10:10
吉武清實・池田忠義(東北大学)
OB2-2. 大学コミュニティへの学生相談機関介入における留意点 10:15~10:55
山上史野(金沢工業大学)
OB2-3. 日本版コミュニティ感覚尺度(ICU-SOCScale)の異文化間妥当性の検討
―日本とマレーシアの高校生における調査から―
11:00~11:40
池田満(国際基督教大学大学院教育学研究科)
ポスター発表(9:30~12:00)
7月2日(土)9:30-10:45(責任在席時間 9:45-10:45) 7号館4F  座長:谷野幸子(富山医科薬科大学保健管理センター)
PA-1. ひきこもりネット相談によせられたメールの内容分析-ひきこもり期間による心理的状態の違いとコミュニティ的支援の検討-
大竹由美子(国立国際医療センター) 井上孝代(明治学院大学)
PA-2. 日本におけるホームレスに対する意識・態度が援助行動の意思に与える影響の検討:社会的・生態学的視座から
佐藤信一・大内潤子・玉井航太・丸山芙紗子・笹尾敏明(国際基督教大学)
PA-3. 協働の土台となるネットワーク作りの試み―コミュニティにおける多職種間の学習会の意義―
上田将史(堀ノ内病院心の健康相談室)
PA-4. 暴力・犯罪が関与する心理社会的問題へのコミュニティ心理学的介入―「脅威査定・管理」という新しい視点の導入―
毛利元貞((有)モリ・インターナショナル) 箕口雅博(立教大学)
笈田育子(NPO法人カウンセリング教育サポートセンター) 森田寿美(東京都/埼玉県スクールカウンセラー)
PA-5. 心理的援助活動のコミュニティ心理学的評価モデル作成の試み―価値とエンパワメントの視点から-
太田裕生(東京都中学校相談員)
7月2日(土)10:45-12:00(責任在席時間 11:00-12:00) 7号館4F  座長:氏家靖浩(福井大学)
PB-1. 集団野外宿泊活動が児童の社会的スキルに及ぼす影響について-夏期休業中の子ども会教育キャンプの活用-
岡崎琴恵(お茶の水女子大学)
PB-2. 学校現場における予防的介入へのニーズ・アセスメントの検討
安田節之(ペンシルバニア州立大学大学院)
PB-3. 特別支援教育における連携に関する研究~保護者との関係を築くために行われる取組の検討を通して~
石本隆士(宮崎県都城市立明道小学校情緒障害通級指導教室)
PB-4. 学校組織特性と教師の連携志向に関する研究(3)-専門機関連携志向および自力対応志向における促進・抑制要因の検討-
大畠みどり(上智大学大学院総合人間科学研究科)
PB-5. 定期的訪問学校コンサルテーションの実践
鈴木康之(杜蔵心理相談室)
PB-6. 生活体験学校の効果に関する調査研究
深尾誠・山崎清男(大分大学)
7月3日(日)9:30-10:45(責任在席時間 9:45-10:45) 7号館4F  座長:新雅子(私塾「復帰塾」塾長)
PC-1. 老人クラブに対する学生のボランティア実践―学生へのアンケート調査結果からの検討―
目黒達哉(愛知新城大谷大学)
PC-2. 中高年女性の人生の意味付けに影響を与えるボランティア活動意識-生き方の変容に関与する要素抽出のための質的研究-
庄野(佐藤)良香(立教大学大学院博士課程)ご本人の都合により発表中止となりました
PC-3. 対人援助的なボランティアに対するサポートに関する研究-開始動機、継続動機に焦点をあてて-
梅澤さやか(中野区立丸山小学校心の教室相談員)
PC-4. 家族とボランティアがつくりだす自閉症児への余暇活動サービスの形成過程(3)-余暇活動における自閉症児とボランティアの社会的相互作用の分析-
大橋智(明星大学附属心理相談センター研究員)
PC-5. 滞日日系ブラジル人児童・生徒に対するボランティア学生による教育・心理的援助の試み
杉岡正典(広島大学大学院教育学研究科)
7月3日(日)10:45-12:00(責任在席時間 11:00-12:00) 7号館4F  座長:北岡和代(石川県立看護大学)
PD-1. 補完代替医療に対するコミュニティ心理学的接近
氏家靖浩・藤田正一・小柏博英・平馬隆・瀧波慶和・木村徹男
(福井大学教育地域科学部障害児臨床心理学研究室)/
岡田努(金沢大学)/菅原伸康(明の星短期大学)/
森谷就慶(東北文化学園大学)
池沢裕弘・寺澤秀一(福井大学医学部附属病院救急部・総合診療部)
PD-2. 患者の意思決定のトラブルに関する研究
増田真也・藤井千枝子(慶應義塾大学看護医療学部)
PD-3. 総合病院ソーシャルワーカーによる家族援助の視点認知症患者、家族の援助を通じての一考察
岩蕗かをり(神戸市立西市民病院)
PD-4. 大学生の病気対処行動とソーシャル・サポートの関係
飯塚暁子(広島大学教育学研究科)

 

●大会参加記

 

●アルバム

 

«多領域で支える暴力被害者支援を目指して
グローバル社会の子供の危機と危機介入 »