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第7回大会 参加記

新 雅子 (私塾「復帰塾」)
 今大会は関西で始めて開催されました。今まで関西にはコミュニティ心理学に関心を持つ人が少なかったのですが、大会長を務められた村本邦子さんが女性サイクル研究所と立命館大学大学院での活動を通して有為な人材を育成されてきたことによって、学会開催がようやく可能になったのです。
その上、東京在住だった高畠克子さんが武庫川女子大学大学院で教鞭を執られるようになって、コミュニティ心理学が関西に少しずつ根を下ろしつつある状況となりました。このような時期に彼女が学会長に就任されたことは関西にとっても、女性にとっても記念すべきことだったと言えるでしょう。大会の中身について、初日に行われたメアリー・ハーベイ博士によるワークショップは不参加のため詳しいことは不明であるものの、2日目の彼女の講演とオリバー・フォークス弁護士等も含めたシンポジウムは表題の「~多領域で支える、暴力被害者支援を目指して~」を意識したもので、非常に興味深かいものでした。私の場合は今まで被害者支援に縁がなく、未知の内容が多かったのですが、最近かかわる機会を得て、多領域にまたがって対応する必要性を痛感するだけに、コミュニティ心理学的アプローチの有効性を改めて思い知ることができました。3日目最終日は第一分科会に参加しました。DV被害を受けた子どもと母親への支援について、一般的な認識が不十分ではあるが、その実態は深刻であること、支援環境の整備へ向けて多大な努力が必要であることを実感しました。また、スクールカウンセラーの実践報告も、同じ立場だけに興味深かく聞くことができました。最後に、大会準備から当日の運営に至るまで、立命館大学大学院及び女性ライフサイクル研究所等のスタッフの多大な努力のお蔭であったことをここに明記し、心から感謝申し上げます。
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