kenshukai 「第3回 コミュニティ心理学日韓合同セミナー」報告書

第3回日韓コミュニティ心理学セミナーに参加して
韓国・延世大学
2006年2月25日

池田 満
国際基督教大学大学院教育学研究科
後期博士課程(コミュニティ心理学専攻)
第3回日韓セミナー 運営委員

去る2006年2月25日、第3回日韓コミュニティ心理学セミナーが延世大学(大韓民国ソウル市)において開催されました。

延世大学のEunkook Suh氏、Kyung Ja Oh氏、国際基督教大学の笹尾敏明氏による開会の言葉に引きつづき、笹尾敏明氏から今回のセミナーのテーマである「コミュニティ心理学における文化的多様性」についての講演がありました。その後に行われた学生ラウンドテーブルでは延世大学の学生19名に加え、お茶の水女子大学より3名、明治学院大学より2名、立教大学より1名、国際基督教大学より3名の学生が参加し、3つのテーブルに分かれて活発な議論がなされました。議論の内容は個人の研究発表を超え、広く、コミュニティにおける研究と実践についてのアイディアの共有や今後の協働の可能性などが、予定時間の1時間を大幅に過ぎ、昼食を取りながら続けられました。午後のセッションではEunkook Suh氏(延世大学)の基調講演、さらに日韓の研究者5人から、文化的多様性の中でのコミュニティ心理学研究と実践についてのプレゼンテーションが行われました。

今回のセミナーでは単に互いの研究成果を披露するのみにとどまらず、むしろ多様な文化的コンテクストの中で研究、実践を行っている者として、人と人とのネットワーク作りができたと感じております。特に、日韓の次世代のコミュニティ心理学を担う学生が、研究者という枠を越えた友情を築く第一歩となったことを確信しております。

最後に、今回のセミナーが日本コミュニティ心理学会国際交流委員会、延世大学、国際基督教大学COEから後援をいただいたことをご報告するとともに、次回、日本で開催予定のセミナーへ、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

JKseminar2006

«「第3回 コミュニティ心理学日韓合同セミナー(2月25日)」のお知らせ
2005年度第ニ回研修会「コミュニティ・アプローチの実際」報告 »