2004年度第ニ回研修会「コミュニティ・アプローチの実際」報告
「コミュニティ・アプローチの実際」報告
2004年度第二回研修会が以下の通り開催されました。
テーマ | コミュニティ・アプローチの実際 |
日時 | 2005年1月8日(土)13:00~1月9日(日)12:00 |
場所 | 関西学院大学千刈セミナーハウス |
講師 | 久田満(東京女子医大)・吉武清實(東北大学) |
ゲスト | 高畠克子(武庫川女子大学) |
参加者 | 男性3名,女性5名,計8名 |
形式 | 合宿形式(1泊2日)・ワークショップ形式 |
内容 | 1) コミュニティ心理学の基本的鍵概念に関する講義 ①基礎知識Ⅰ(久田):基本姿勢,危機介入,コンサルテーション など ②基礎知識Ⅱ(久田):ソーシャル・サポート,自助グループ,非専門家との協働 など2) 講義を基にした実践報告(吉武) 「大学キャンパスでの実践 大学カウンセラーによるコミュニティ・アプローチ」 1 大学コミュニティの課題への学生相談サイドからのアプローチ 2 より大きなシステムへの働きかけ:予防,連携・協働の実際 ・工学部と連携しての補習ピア・サポート事業 ・学生支援専門員と協働してのキャリア・カウンセリング ・予防教育:「学生生活概論:学生が出あう大学生活の危機と予防」 ・予防活動:アカデミック・ハラスメント,アルコール・ハラスメントへの対応 3) 講義を基にした実践報告(久田) 4) 参加者の実践報告および討論(星野) 5) スペシャルゲストによる講演(高畠) |
参加者の感想 | 楽しかった。とても面白かった。いろいろなことが学べた。 |
全くの初学者で,コミュニティ心理学についてイメージないままに参加した。歴史や,基礎,実践を聞けてよかった。 | |
星野先生は,重鎮にもかかわらず,精力的で素晴らしい。 | |
高畠先生のお話を聞いて,アイデンティティは変わるものなんだなと感じた。枠にとらわれないでやっていきたい。 | |
体験は大事であると思った。 | |
コラボレーションでは,共通言語を作るというプロセスを組み込むことが大事であると思った。 | |
アイデンティティについて考えた。 | |
いろいろな意見を聞けたことでコミュニティ心理学の考え方がわかってよかった。 | |
他職種と一緒に仕事をすること,自分の専門性を考えること,実際現場で何をするかということなど,それぞれとても難しいと感じた。 | |
どう考えるかということと,何ができるかということは別に考えていくことがよいのではないかと感じた。 | |
身軽であることはとても大事である。自分のこだわりや固定観念を持っていると身軽になれない。アウトリーチをするにはよくない。ハイハイと出かけていって,何かあったらつかんでくるのがいい。 | |
現場から出発してやってきたことがコミュニティ心理学に近いことであった。その点ではエビデンスではなくナラティブであると思う。 | |
細部にこだわりつつ,俯瞰でも見ることが大事である。 |