kenshukai 2002年度研修会「コミュニティ・アプローチの実際」の報告

日本コミュニティ心理学会主催2002年度研修会報告

【コミュニティ・アプローチの実際】

テーマ コミュニティ・アプローチの実際
日時 2003年3月21日(金)~3月22日(土)
場所 リバブル・スクエア南町田
参加費 2000円 (資料代・宿泊・夕食費等を含む)
講師 久田満(東京女子医大)・北島茂樹(産業医大)
対象者 コミュニティ心理学の初学者(10名)
形式 合宿形式(1泊2日)・ワークショップ形式
内容 コミュニティ心理学の基本的鍵概念に関する講義。講義を基にしたいくつかの実践や計画についての討論。参加者の実践報告および討論。
 プログラム 3月21日 金曜日
13:00~13:10  受付・オリエンテーション
13:10~13:30 自己紹介など(久田)
13:30~14:50 コミュニティ心理学の基礎知識Ⅰ(北島・久田)

1.歴史
2.原理
3.基本命題
4.基本姿勢
5.鍵概念(個と環境の適合、予防、エンパワーメント、文脈内存在など)

15:00~16:20  コミュニティ心理学の基礎知識Ⅱ(北島)1.介入のレベル (Murrell, S.A., 1973より)
2.危機介入
16:30~17:50  コミュニティ心理学の基礎知識Ⅲ(久田)1.コンサルテーション
2.ソーシャル・サポート
3.非専門家・ボランティアとの協労
18:00~19:00 夕食
19:30~21:00 参加者の実践報告(司会:久田)
21:30~23:00 懇親会
3月22日 土曜日
 9:00~10:15  コミュニティ・アプローチの実践I(久田)― 地域でのソーシャル・サポート介入(予備実験)
10:30~11:45  コミュニティ・アプローチの実践Ⅱ(久田)― 変革の時代における職場づくりについて構想していること
11:45~12:00 全体の振り返りと総括(久田)
参加者の実践報告 ●石本隆士 (宮崎県日南市飫肥小学校情緒障害通級指導教室)

情緒障害通級指導教室での取組の実践
―情緒障害通級指導教室の概要および子どものニーズを軸にいくつかの立場から行っている取組について

●太田列子 (東亜大学大学院生)

学校臨床におけるエコシステミックな見立てについて ― スクールカウンセラー活動の実践を基に

●山崎玖美子 (福岡教育大学大学院生)

青年期ダウン症患者への支援活動について ― 学校から施設生活への移行期における協力体制作り

参加者より感想 ・ 少人数のため、一人ひとりの考え方が勉強になった
・ 基礎の固めができた
・ コミュニティ心理学の実践場面が多様であることがわかった
・ 自分とは違う分野からの話に刺激を受けた
・ 参加者のキャリアを考える時間になった
・ 視野が広がった、目を開かれる思いがした
・ 研修会形式だと質問がしやすく、実践の裏話も聞けるのでよかった
・ 実践への結び付け方がわかった
・ 今後の実践へのヒントが得られた
・ コミュニティ心理学やその実践が身近に感じられた
・ 自分も実践報告をして討論して欲しいと思う雰囲気だった
・ コミュニティ心理学の新しい切り口が学べて良かった
参加者からの要望 参加者全員がそれぞれの事例を出せると良かった
・ 自分は発表する機会がなく残念だった
・ スケジュールが忙しい(トライアスロンのようだった)
・ 振り返りの時間が足りなかった
・ 地方でも開催して欲しい
・ 会場は大きな駅(空港・新幹線からの接続が良い駅)の近くが良い
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