国際交流委員会 外国人児童生徒の支援についてのオンライン研究・実践交流会のお知らせ
日本コミュニティ心理学会 国際交流委員会
外国人児童生徒の支援についてのオンライン研究・実践交流会
外国人児童生徒の支援の実際と課題―コミュニティにおける支援につなげるために
日時:3月21日(祝)10時~12時
国際交流委員会では,このような研究・実践交流会を企画しております。ZOOMによる、オンラインでの開催です。外国につながりのある児童生徒を,学校を含む地域社会でどのように受け入れ,また,私達自身が何を学ぶべきか,考えてみたいと思います。
当日は,外国につながりのある児童生徒の受け入れや支援に詳しい3名の先生に話題提供をいただきます。必要に応じてブレイクアウトセッションを設けながら,地域社会における外国につながりのある人達とどう暮らしていくのか,ディスカッションしたいと思います。交流会ですのでお気軽にご参加ください。
<話題提供>
二宮有輝先生(人間環境大学)
常勤のスクールカウンセラーは全国的に見てもまだまだ珍しい取り組みです。当日は,その業務内容を簡単に紹介しつつ,事例を交えながら外国人児童生徒の支援とその課題について話題提供をお行います。具体的には,多職種連携を行い対応した外国籍児童の事例について,連携のあり方や,支援を行う上で生じた問題点等ついて言及致します。
なお,事例は実際の事例をもとに作成した仮想事例を使用する予定です。
岡田治美先生(大阪市立大国小学校)
大阪市には日本語指導が必要な児童・生徒が約900名,在籍しています。こうした子どもに対しては,学年により違いがありますが,日本語指導担当者の派遣や,通級による支援があります。支援の課題として,①児童の学習以前に居場所の確保が必要なケースがあること,②発達障がいを疑うケースの場合は,保護者との連携が課題となること,③日本で生まれ育った外国にルーツがある子どもは,日本語の習得,保護保持に困難が認められることがあげられます。
市川章子先生(一橋大学)
本発表では,日本の地域日本語教室における外国人児童生徒の支援の実践と課題について日本語教師の視点から紹介します。発表者は,外国につながる子どもたちと保護者が集う地域日本語教室で参与的観察を行いながら,支援をおこなっています。地域日本語教室にアクセスできない外国人児童生徒の日本語学習や保護者のニーズなども紹介しながら,外国人児童生徒に対してコミュニティの資源をどのように活用できるのか,仮想事例を用いてコラボレーションを参加者と考えていきます。
<申し込み方法>
参加申込みは以下のpeatixからお願いします。
- コミュニティ心理学会会員 参加費無料
- その他の学会や職能団体(公認心理師会など)会員の方 参加費 1,000円
https://peatix.com/event/3139482/view
なお,日本コミュニティ心理学会の会員は参加費無料です。それ以外の学会の会員の方は参加費1,000円必要です。公認心理師,臨床心理士,学校心理士など,心理系資格の研修(更新)ポイントの申請を行う予定はありません。
日本コミュニティ心理学会国際交流委員会
司会 水野治久(大阪教育大学)
運営 小松翠(東京工業大学),黄 美蘭(東京都立大学),市川章子(一橋大学)
ご質問がある方は水野までお願いします。